家を建てる際に、水害や地震のリスクが気になる方は多いのではないでしょうか。
災害に強い家をつくるには、建物の耐震性だけでなく土地選びも重要です。
今回は、佐世保市内でも特に水害・地震リスクの高いエリアについて解説するとともに、災害に負けない家づくりのポイントも紹介します。
目次
佐世保市で水害リスクの高いエリア

はじめに、佐世保市内で特に水害リスクの高いエリア3箇所について解説します。
- 相浦川流域
- 佐世保川流域
- 早岐川・小森川流域
川沿いは大雨などによる氾濫の危険性が高いため、注意が必要です。
相浦川流域
相浦川は佐世保市北部に位置し、国見峠付近の八天岳を水源に西側へと流れていく「二級河川」です。
2001年頃から宅地造成等の影響で人口増加が進み、特に中下流部は市街地部が拡大しています。
1967年7月に発生した「佐世保大水害」では、相浦川堤防の決壊によって氾濫、周辺住民に甚大な被害をもたらしました。
佐世保川流域
佐世保市中心部を北から南に流れる佐世保川は、相浦川と同様の二級河川です。
流域には商店街などの商業施設のほか、佐世保市役所や佐世保市立総合病院といった公共施設が立ち並び、まさに市の中枢と言えます。
佐世保市が発表している『防災指針』では、0.5m未満の洪水浸水想定区域に指定されています。
参考:佐世保市役所「防災指針」
早岐川・小森川流域
早岐川・小森川は佐世保市南東部を流れる二級河川です。
特に早岐川流域は商業施設も多く、都市部として発達しています。
一方で低地が多く、早岐瀬戸の潮汐の影響を受けることから浸水リスクが高い点に注意が必要です。
特に住宅密集地である中原町エリアでは、建物の1階部分に相当する0.5m〜3m未満の浸水が想定されています。
佐世保市で地震リスクの高いエリア

ここでは、佐世保市で地震リスクが高いエリア2箇所について解説します。
- 沿岸部
- 旧市街地
長崎県は地震活動が比較的少ない地域とされていますが、津波や建物倒壊による二次被害が予想されます。
それぞれのエリアについて事前に確認しておきましょう。
沿岸部
2011年3月に発生した東日本大震災では約9mに及ぶ津波が押し寄せ、太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらしました。
佐世保市においても江上町エリアなどの沿岸部は津波リスクが高い地域に指定されているため、注意が必要です。
特に相浦川流域では、1m以上の津波浸水が想定されています。
旧市街地
旧市街地とは、明治時代の佐世保鎮守府設置以降に発展した佐世保駅周辺の市街地です。
特に三浦町・潮見町・白南風町・天満町・戸尾町エリアは古い建物も多く、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。
そのため、地震発生時の倒壊・火災リスクが比較的高いと言えるでしょう。
土地探しのコツについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
水害・地震に強い住宅の特徴

水害・地震に強い家の特徴として、以下の4つが挙げられます。
- 標高が高く、地盤が強い
- 高耐水性の壁材や床材を使用している
- 耐震だけでなく制震・免震装置が備わっている
- 耐震等級3である
順番に見ていきましょう。
標高が高く、地盤が強い
高地にある、または盛り土によって土地がかさ上げされた住宅は、水はけが良く浸水リスクを低減できる点がポイントです。
さらに、土地の地盤が強ければ地震や豪雨による土砂災害の危険性も下げられるため、水害にも地震にも強い住まいになると言えるでしょう。
高耐水性の壁材や床材を使用している
水に強い建材を利用することで、水害による被災リスクを抑えられます。
たとえば、木材であればスギやヒノキ、アカマツなどは腐りにくく防水性も高いため、外壁への使用にも適しています。
また、壁や天井の下地材として防水・防カビ性能の高い石膏ボードや断熱材を使用するのも有効です。
耐震だけでなく制震・免震装置が備わっている
地震に強い家は、十分な耐震性能に加え、制震または免震装置が備わっている点が特徴です。
制震とは、ダンパーと呼ばれる調節装置を埋め込むことで地震の揺れを吸収する構造のことです。
一方、免震は免震装置によって家と地盤を切り離し、地震の揺れを受け流す構造を指します。
ただ地震の揺れに耐えるだけでなく、揺れの衝撃を抑え、安全に家を守る構造が必要なのです。
<永代ハウスの制震構造> 永代ハウスの住宅は耐震構造と制震構造の二段構えで地震対策を行います。 地震の揺れに合わせて変形する「制震ダンパー」は振動エネルギーを吸収・揺れを減衰させ、台風などの強風や余震にも効果を発揮します。 そのため、建物へのダメージも抑えられ、長く安心して住み続けられる住まいになります。 |
耐震等級3である
耐震等級とは、地震に対する建物の崩れにくさを1〜3の等級で示す制度で、数字が大きいほど優れた耐震性を持つ住宅とされます。
建築基準法を満たした一般的な住宅が等級1、避難所となる性能を持つ建物が等級2、防災拠点となる性能を満たした建物が等級3に該当します。
耐震等級3の建物は建築基準法で定められた耐震基準の1.5倍の耐震性能を持つため、安全性の高い住宅であると言えます。
災害に備えた家づくりのポイント

災害に備えた家づくりのために、以下の3点に留意しましょう。
- ハザードマップを確認する
- 住宅性能表示制度を活用する
- 定期的なメンテナンスを行う
それぞれ詳しく解説します。
ハザードマップを確認する
「ハザードマップ」とは、防災対策の一環として各自治体が発行している地図で、地震・土砂災害・洪水などの危険個所や被害想定区域を示したものです。
注文住宅を建てる際は、建設地が危険区域に指定されていないかに加え、有事の際の避難所や避難経路について確認しておきましょう。
なお、佐世保市のハザードマップは以下で閲覧できるので参考にしてください、
>>佐世保市『ハザードマップ』
住宅性能表示制度を活用する
住宅性能表示制度とは、住まいの性能を外部の専門機関が評価し、数値や等級でわかりやすく示したものです。
防災性、防犯性、耐久性など10の分野から評価されるため、災害時に限らず総合的に安心できる住まいづくりが実現できます。
また、注文住宅の場合、新築時に指定した等級通りに施工が進んでいるか現場調査を依頼できる点もメリットです。
住宅性能について詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
>>【佐世保市で注文住宅】知っておきたい住宅性能について!住宅性能の基礎知識を解説
定期的なメンテナンスを行う
どれほど防災性の高い家でも、経年劣化は避けられません。
そのため、定期的なメンテナンスによって住まいの状態を万全に整えておくことが大切です。
不具合や損傷部の早期に発見し、対応することが、長く安全に暮らせる家づくりのポイントです。
<永代ハウスの35年無償点検> 永代ハウスでは、お客様からの聞き取りを行い、35年間毎年1回の無償点検を行います。 点検員がその場でできる手直しはサービスの一環として直し、保証範囲外の箇所については、保証期間・保証区分に基づいて有償か無償かの判断をしています。 |
佐世保市で耐震性の高い注文住宅を建てるなら永代ハウスにご相談を
川沿いの住宅地や古い建物が多い佐世保市は、豪雨水害や地震による津波・建物倒壊のリスクが高い点に注意が必要です。
特に、相浦川・佐世保川・早岐川・小森川流域、および沿岸部や旧市街地での土地選びは慎重に行いましょう。
防災性の高い家を建てるには、耐震等級をはじめとする住宅性能にこだわることが大切です。
佐世保市で耐震性の高い注文住宅を建てたい方、安心して暮らせる家づくりをしたい方は、ぜひ永代ハウスにご相談ください。