佐世保市で注文住宅を建てる際に、どのくらい費用がかかるか気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では長崎県佐世保市における注文住宅費用の相場に加え、予算別に建てられる家の特徴について詳しく解説します。
目次
佐世保市の注文住宅費用相場

ここでは、佐世保市における注文住宅の費用相場について以下の3点から解説します。
- 全国平均と比較した注文住宅費用
- 注文住宅費用の内訳
- 土地購入の有無で総費用は変わる
順番に見ていきましょう。
全国平均と比較した注文住宅費用
項目 | 延べ床面積 | 坪面積 | 建設費 | 坪単価 |
---|---|---|---|---|
全国平均 | 119.5 ㎡ | 36.14 坪 | 3,861.3 万円 | 106.8 万円 |
長崎県 | 121.5 ㎡ | 36.75 坪 | 3,717.8 万円 | 101.1 万円 |
住宅金融支援機構の「フラット35」利用者調査によると、長崎県の注文住宅にかかる平均費用は約3,717.8万円で、延べ床面積は121.5㎡(約36.75坪)です。
これは、一般的に4人家族が快適に暮らせる広さとされています。
全国平均と比べると、住宅の広さ(坪数)には大きな差はないものの、坪単価は約5万円低く、その結果、建設費全体でも約140万円ほど抑えられています。
佐世保市においても、県内平均と同程度の費用が目安になると考えられ、比較的コストを抑えて注文住宅を建てやすい地域と言えるでしょう。
注文住宅費用の内訳
注文住宅にかかる費用は、大きく分けて次の3つで構成されています。
- 本体工事費:建物そのものの建築にかかる費用
- 付帯工事費:外構工事や水道・電気の引き込みなど、建物以外の工事にかかる費用
- 諸費用:登記費用、住宅ローンの事務手数料、火災保険料などの各種手続きにかかる費用
一般的な割合としては、本体工事費が全体の約7〜8割、付帯工事費が約2割、諸費用が約1割程度とされています。
なお、土地を所有していない場合は、これらに加えて「土地購入費」が必要となり、トータルの費用はさらに高くなる点に注意が必要です。
土地購入の有無で総費用は変わる
注文住宅の建設にあたって新たに土地を取得する場合は、ここまでお伝えした費用に加え「土地購入費」が発生する点に注意が必要です。
「フラット35」の調査によると、2023年における全国の平均土地取得費用は約1,497.6万円で、建築費と合わせた総額は約4,900万円にのぼります。
ただし、2025年時点の住宅地公示地価を見ると、全国平均が137,061円/㎡であるのに対し、佐世保市は38,341円/㎡と、全国平均の約28%程度にとどまっています。
このように、佐世保市では全国平均と比べて土地購入費を抑えられる可能性が高く、その分住宅部分に費用を割きやすいエリアと言えるでしょう。
家を建てる前に知っておきたい佐世保市の地域事情

佐世保市で家を建てる際は、以下の2点に留意しましょう。
- 斜面が多く災害リスクに注意
- 地域間の生活利便性の格差が広がりつつある
地域特性をおさえた土地選びがポイントです。
斜面が多く災害リスクに注意
坂道の多さで知られる長崎県ですが、佐世保市も例外ではなく、市街地の約25%が斜面市街地に該当するとされています。
そのため、特に土砂災害のリスクが高く、山間部や斜面地に住宅を建てる場合は十分な注意が必要です。
さらに、住宅地の多い江迎川・相浦川・日宇川の下流域は洪水による浸水が想定されており、水害対策も欠かせません。
注文住宅用の土地を探す際は、このような災害警戒区域に該当していないか事前に確認し、できるだけリスクの少ない場所を選ぶことが大切です。
地域間の生活利便性の格差が広がりつつある
「佐世保市都市計画マスタープラン」では、公共交通の利便性や日常的な買い物環境に対する満足度において、地域ごとに差があることが明らかになっています。
たとえば、中心市街地である佐世保中央エリアや江迎エリアでは、いずれも利便性への満足度が高い一方、世知原・針尾・小佐々といった中山間部では、満足度が低く、生活利便性に課題が見られます。
このように、同じ佐世保市内でもエリアによって暮らしやすさに差があるため、生活環境や交通アクセスの良し悪しも考慮した土地選びが重要と言えるでしょう。
佐世保市の土地探しについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>>「佐世保市の土地探し|土地価格推移やおすすめエリアの売買事例を解説」
予算別に見る注文住宅の特徴

ここでは、以下の3つの価格帯から建てられる注文住宅の特徴について解説します。
- 1,000万円台の住宅
- 2,000万円台の住宅
- 3,000万円台の住宅
理想の家づくりに必要な予算を立てましょう。
1,000万円台の住宅
近年では「ローコスト住宅」と呼ばれる、1,000万円台から建てられる安価な注文住宅も人気を集めつつあります。
一般的な注文住宅よりもコンパクトかつシンプルな設計が特徴で、間取りやデザインの自由度が限られる反面、比較的短い工期で家を建てられるのがメリットです。
1人暮らしで家を持ちたい方や、カップル世帯におすすめの住宅と言えます。
2,000万円台の住宅
2,000万円台の予算が確保できる場合、約35坪の一般的な注文住宅の建築が可能です。
広々と過ごせる平屋はもちろん、機能的な2階建て住宅も建てられます。
また、中庭や書斎といったオプションも豊富なため、家族の要望をバランスよく取り入れつつ、予算内で快適な住まいづくりを実現できると言えるでしょう。
3,000万円台の住宅
3,000万円台の注文住宅であれば、さらにカスタマイズ性の高い家づくりが期待できます。
世帯人数は4〜5人に適しており、防音設備の導入のほか、ハイグレードなキッチン、バスルーム設備を採用するなど、より個々のライフスタイルに寄り添った設計が可能です。
このように、住まいのイメージが固まっていて、こだわりを特に大切にしたい場合、少なくとも3,000万円の予算を確保しておくと安心でしょう。
<永代ハウスの家づくり> 永代ハウスでは「永く住み継ぐ家づくり」をモットーに、ご家族皆さまが安心して暮らせる、快適な住まいづくりに取り組んでいます。 永代ハウスがこれまでてがけてきた住宅は「施工事例」からご覧ください。 |
家づくりのコストを抑えるためのポイント

注文住宅の費用を抑えるには、以下の3点がポイントです。
- 優先順位を明確にする
- 資金計画を立てる
- ハウスメーカーに相談しながら進める
入念な計画が家づくりを成功させるカギとなります。
優先順位を明確にする
注文住宅を建てる際は、はじめに優先順位を明確にしましょう。
理想の家づくりとはいえ、全ての希望を叶えようとするとコストは際限なく上がってしまいます。
たとえば子育て世帯であれば「子供の成長」や「独り立ち」、1人暮らしやカップル世帯であれば「老後の暮らし」など、将来的なライフスタイルの変化を考慮した上で、家を建てる土地や必要な住宅設備などを見極めることがポイントです。
資金計画を立てる
家づくりの優先順位が決まったら、次に具体的な資金計画を立てましょう。
注文住宅の費用を自己資金だけでまかなえるケースは少なく、多くの場合は住宅ローンの利用が前提となります。
ローンの返済期間は一般的に30年以上に及び、住宅取得後の家計に長く影響を及ぼします。
そのため、無理のない返済計画を立てることが、トータルコストを抑える重要なポイントです。複数の金融機関のローン商品を比較し、金利や手数料、団体信用生命保険の内容なども含めて総合的に検討することで、将来的な負担を軽減が期待できます。
住宅ローンの金利について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>>「佐世保市の住宅ローン金利まとめ!注文住宅に欠かせないローン選びのポイント」
ハウスメーカーに相談しながら進める
注文住宅を建てる上で特に重要なポイントが、ハウスメーカーとの連携です。
ハウスメーカーでは、住宅・土地だけでなく、資金計画や暮らしに関する相談も行えます。
したがって、その地域に根差した情報を豊富に持ち、的確なアドバイスができるハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
信頼できるハウスメーカーのサポートがあれば、より効率的に家づくりを進められます。
メーカー選びの際は、大手企業のみに絞らず、工務店なども視野に入れて複数社から検討するのがおすすめです。
佐世保市で予算に合った注文住宅を建てるなら永代ハウスにご相談を
佐世保市の注文住宅費用の相場は、長崎県の平均価格をベースに考えるとおよそ3,700万円~4,900万円になると言えます。
ただし、総費用は土地の有無によっても異なるため、予算を立てる際は地域ごとに概算を見積もるようにしましょう。
永代ハウスでは、お客様の予算に応じた家づくりが可能です。
住まいの疑問から資金計画のお悩みまでご相談いただけるので、佐世保市で注文住宅をご検討の際は、ぜひ永代ハウスにお問い合わせください。